■ 『癒しの道しるべ』
大紀町八重谷
2009.1.18

 見つけましたよ。大紀町の『八重谷湧水』パンフレット。
内容は薄いながら、イラスト地図は山の配置と道、川が見やすいように配慮された作り。現地に行くと遊歩道が整備されていて歩きやすく、このパンフレットでもイラストでうまく描かれているが、ダラ〜んとした絵なので、ところどころのポイントに名前でも付ければ良かったんじゃないかと思ってしまう。ま、八重谷しか紹介していない【超マイナー観光スポット紹介用】としてはかなり頑張っているなと感心した。
 
 10年以上前にここを訪問していた頃は、これほど整備もされていない状態だった。私は夏になるとアルミ製のテーブルと椅子を抱えてこの湧水を楽しんだ。丁度遊歩道の中間くらいにある浅瀬に設置。流れに足を浸し、アイスコーヒーを飲む。『こりゃ最高の贅沢だな〜』なんて小市民なことをほざきながら、またテコテコと帰り道につく。湧水の水温は、パンフレットにもあるが年間を通して15℃と安定。夏はとてもひんやりとして気持ちのいいものだ。逆に、冬場で風がない日の朝方などはうっすらと湯気が立ち上る。
 現在遊歩道は湧水地まで見事に完成していて、山の中腹から忽然と湧き出す様子が美しい。またこの水量も豊富で、保管の利く飲み水としても名高く、多くの方がポリタンクを持参して汲みにみえる。尚、この水は湧水地から遊歩道入り口駐車場まで直接ホースで届けられているので、水汲みは容易だ。
 
 八重谷の由来は、名前の通り8つの谷があることで名づけられたそうだ。この谷にはどこも水がない、と記載されている。もともとこの山一体は石灰岩で、遠く山口県の秋芳洞から、鳥羽市の神島を結ぶ石灰岩の地層上にある。この辺りでは国道42号の阿曽駅近くにある『白ー(シラクラ)』もその露頭で、以前はロッククライミングの岩場としてよく知られていたが、数年前の崩落危険箇所の工事でネットが張られてしまい、ルートの数も幾分少なくなってしまった。
 また、八重谷湧水を抱く八重山はその頂上が『国見岳』である。ここは1934年の創業から『大阪セメント』が石灰岩の採掘を行っていた鉱山で、山の南方向・太平洋側の南島町神前(神前はカミザキとよむ。現在の南伊勢町)に砕石施設があり、ここまで石灰岩を運ぶトロッコ鉄道が運行されていた。しかし滅多にお目には掛かれない代物。これも昭和の香りがプンプンと漂い、私のお気に入りのひとつだった。のち経営は『国見山石灰鉱業株式会社』に移り、今現在に至る。

 尚、このパンフレットは町が作ったものではなく、特定非営利活動法人『植物セラピー普及協会』とある。入手は大紀町の阿曽温泉施設にある『宮川流域ルネッサンス』とやらで可能だ。
 また、八重山頂上付近には幅5m四方深さ100mの縦穴があるそうだが私はまだ行っていない。って、簡単に入れるもんじゃないしな。 私はこの山一体の地下に、巨大な地底湖があると信じている。見れるものなら見てみたいものだ。

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